腹式呼吸で自律神経をコントロール

昨今、コロナ感染による新しい生活様式により「呼吸が浅い」人が増えていることを前回のブログでお話しました。

何故か・・呼吸は自律神経系のひとつであるのでストレスがかかると交感神経が優位となり呼吸が乱れるのです。

しかし、呼吸は自律神経系の中でも唯一、自分で交感神経を抑えて、副交感神経を活性させることが可能なんです。

その一つの方法が呼吸法「腹式呼吸」です。

本日は「腹式呼吸」について、お話したいと思います。

こんにちは、からだ均整サロン「はは猫のハムストリングス」
セラピストのミヨです。

呼吸の乱れを感じたら「腹式呼吸」で整えましょう

いつでもどこでも出来る腹式呼吸

息を吸うときに空気をお腹に入れて、そのお腹の空気をゆっくりと吐き出すイメージです。

立位でも、座位でも、仰向け寝でも出来ますので、心が落ち着かない時、不安になった時など精神的に不安定で、呼吸が乱れてる(肩で呼吸をしていたり、早くなっていたり)と感じた時は、一旦休憩をして「腹式呼吸」で落ち着いてみましょう。

ポイントは
〇鼻から息を吸う その時、胸ではなくお腹へ空気を入れる、お腹が「膨らむ」ことを意識する
〇息を吐くとき お腹が「へこむ」ことを意識して、口から ゆっくりと吐き出す
※息を吐き切ることが大切
〇吸うとき、吐くときの比率は 1:2くらい
(3秒で吸ったら、6秒くらいで吐き出すイメージ)
〇目を閉じて行うことをおすすめ!
お腹に意識を集中させる、外界の刺激をシャットアウトして脳を休ませるなどの理由で、効果大ですよ!(立位の時は立ち眩みなどする場合もあり危険なので目は閉じないでくださいね!)

腹式呼吸のメリット

日本では明治末頃から大正にかけて「呼吸法」が広く普及されたそう。当時の日本人の体力レベルは今に比べて低く、健康維持、増進の目的のために奨励されていたようです。

腹式呼吸は横隔膜を上下に大きく動かす呼吸法です。

横隔膜は呼吸にかかわる筋肉の一つであり、胸とお腹の境目にある板状の筋肉です。
空気を吸ったときは横隔膜は下がり、吐いたときは上にあがります。

横隔膜の下には肝臓、胃、腸など内臓があり、それらをコントロールする自律神経(交感神経と副交感神経)が張り巡らされています。

ストレスで呼吸が浅い人などは横隔膜も硬く、上下の動きも鈍くなっており、お腹の硬い人が多いです。

腹式呼吸で横隔膜を大きく動かすことで内臓や自律神経に刺激を与えましょう。
深い呼吸は、内臓の動きも良くなり、血流も良くなります。
また副交感神経が優位となり、自律神経系繋がりの心拍や血圧も落ち着いてきます。

ここで、ちょっと腹式呼吸のデメリットもひとつ・・
深い呼吸で吐き出す二酸化炭素の量が多くなりすぎると、血液中の㏗バランスが崩れ、過換気症候群のような症状(息苦しさ、胸の痛み、めまい)が起こります。
腹式呼吸のやり過ぎにはご注意ください。

パニックになった時、気分が落ち着かない時などに「腹式呼吸」を使って呼吸を整えましょう。
また、ブレークタイムや就寝前に「腹式呼吸」を日課に取り入れることで心身の健康を育んでみてはいかがですか。

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